【2024年度】勉強対策についての概要(数学)

お疲れ様です。kawakoです。

 

東大航空の院試を経て、それに向けて行なった勉強対策(数学)について紹介します。ネット上の、対策を十分にされてきた先輩方のブログの方が参考になると思いますので、この記事は参考程度にしてください。

 

勉強対策の概要で触れた数学についての詳細について書きます。数学はいくつかの分野を授業で履修したこともありましたが、基本Youtubeやマセマで対策しました。同じ学科の後輩がどのような授業を履修すれば有利かというところを簡単に書いておこうと思います。あくまで参考程度に。

 

nasakawako.hatenablog.com

 

 

<院試の科目と自大の授業科目との対応>

・院試の科目

<数学>

微分積分および微分方程式

級数フーリエ解析および積分変換

・ベクトル・行列・固有値(線形代数)

・曲線・曲面

・関数論・複素数

・確率・統計、情報数学、その他

 

(※マセマ的には上から順番に

微分積分/常微分方程式/偏微分方程式

ラプラス変換/フーリエ解析

線形代数

・ベクトル解析

複素関数

・確率統計

という感じ。もちろん、全てマセマだけでカバーし切れるわけではないので注意)

 

勉強対策の概要の記事では上の科目が試験科目として出題されると記載しました。今年は東大航空でしか数学は使ってないのですが、自分の学科の授業との対応の仕方を簡単に書いておきます。

 

・自大の数学との対応(自分の視点から見て)

 

<院試の科目に向けての対策>

・数学の全体的な勉強の仕方

おそらく余裕のない人はこの部分だけ読んでもらってあとは読み飛ばしたほうがいいと思います。自分は大体以下のように進めました。だいぶ最初の戦略と入試直前の戦略変わっていて、危険な対策だと思うので、あくまでも参考程度にしてください。

 

①過去問を見る(2月頭)

ここからスタートすれば、どのような分野が出るのか、難易度や問題量などを把握できるので今後の学習プランが明確になってきます。(自分は2月あたまくらい。)

 

②マセマで基礎を固める(2月~5月)

数学は全体的に基礎固めからスタートしました。ただ、ラプラス変換フーリエ解析は専門科目で少しやっていたことに加え、初見でも解ける場合があると思っていたので、後回しにしました。ベクトル解析はほとんど触れていません(本番も選択しませんでした)。(本当は春休み(4月まで)で終わらせたかったのですが、TOEFL対策が長引いたので5月まで引きずった)

 

③問題演習・過去問に慣れる(5月,7月)

マセマをやった後に黄色の大学院入試問題をやろうと思い、線形代数は難易度それなりに高かったのである程度やりこみました。しかし、他の分野は余裕なくて結局やりませんでした。

そこから課外活動等で忙殺されていくことになったので6月から院試期間まで数学からは一旦離れてしまうことになります。

 

④過去問演習、課金(7月末、8月)

7月末の自大の院試が終了したあたりで、数学に長い間触れられていなかった上に複素関数以外すぐ解ける状態とは言えない状態だったので、ネット上のブログに課金してでも頼ることにしました。以下のようなブログの数学対策の資料を購入して対策しました。(このブログ読めばわかりますが、自分はこの時点で線形代数は準備をしてきたものの、なかなか完解する自信が湧かなかったので捨てることにしました。ベクトル解析はもう全くと言っていいいほど手をつけなかった)

note.com

 

この期間は基礎固めがあったからこそ有効だと思っていますが、具体的には、

❶過去問を解いてみる(ブログでは効率を求めて最初から答え見てますが、基礎固めがある程度できていたのと、院試がもう迫っていたので演習を兼ねて解いていました。)

❷解かなかった部分の答え(ネット上に売ってます。ぜひ買いましょう)を見ながら、どういう分野の話なのか、上で貼ったブログで買った院試数学のメモ(分野は絞られているので注意)をみて該当箇所を把握する。

❸翌日など早いタイミングで過去問を解き直す。

❹類題を過去問や黄色の大学院入試問題から探して数問解いて鍛錬する。

およそ5年+2,3年分くらいの範囲に絞って対策しました。

 

自大から東工大の間のうちの1週間分、東工大から東大の間のおよそ4日分くらいは数学やばかったのでずっとこの対策してました。

 

・各科目についてやったこと今年度の院試の所感

・第1問 微分積分常微分方程式(今年は偏微分方程式を第1問では見かけなかった)

微分積分は基本マセマとか大学院入試問題の例題を選んで何個かやる程度でした。結果的には多分今年の大問1の2問目はいくら対策しても結構しんどかったんではないかと思います。なので対策量としては結果オーライだったかなと思います。

常微分方程式も時間がないタイプだったので、2月ごろにさらっと一周マセマを解いて放置。直前1週間くらい前にネットで販売されていた院試数学のメモ張を手に、過去問を解きながら全てのパターンを練習しました。

1階線形微分方程式の解の公式とかは2月にマセマで対策したのがうっすら覚えていて、過去問をやりながら完全に物にすることができたという程度。定番のオイラー型、ベルヌーイ型、リッカチ型、完全微分型などは自力で最初から解法すぐ思いつくほどではなかったです。過去問で出会って、それの類題を過去問、大学院入試問題から選んで練習して、ミスったら次の日解き直し。みたいなことをやって確実に解けるようにしました。このやり方がめちゃくちゃ効率よかったな〜と思います。過去問からスタートして、類題を過去問から探して練習をするという形。

 

・第2問 線形代数

これ選択しなかったので僕のやり方は正直参考にすべきではないですが、以下の過程をたどりました。

1.マセマを2月ごろにやる

2.過去問をやる(最初の問題くらいはできますが、後の方の問題がどうしてもできない)

3.黄色の大学院入試問題をやる(東大工の問題を選んでやっていましたが、8割方解けず、写経を繰り返す)

4.やはり過去問完答できることが少なく、選択をやめる決断をする。

線形代数に関しては、メカズシブログにもありましたが、黄色の大学院入試問題までやって力をつけるべきです。マセマだけでは不十分です(結局本番では解かなかったので僕の買いたことは参考にしないでくださいね)

 

・第3問 複素関数

こちらは結構解ける年はしっかり解けるのでパターン化しやすく対策しやすかった。

マセマを2月ごろにやってある程度解けるようになっていたので直前に過去問とマセマをやりこんだくらいです。難しい年には対応しないつもりでした。運が良かった。

 

・第4問 ベクトル解析

対策できませんでした。

 

・第5問 フーリエラプラス

こちらは直前になって対策を始めたため、過去問で解けそうなところしか解いてませんでした。基本的には必要な式は与えられるものと考えていたからです。今年度は初見で解けそうな雰囲気ではなかったので選択しませんでした。本当はマセマ等で固めるべきだったなと思います。

 

・第6問 確率統計

統計の知識を使う問題ではない、大学受験レベルの問題は解くぞと思っていましたが、正直演習不足でした。あまり参考になるようなことはしてません。年によっては統計の知識を問うような大学レベルの問題が出るのですが、その対策は正直十分に間に合っていなかったのでそれだったら解かないつもりでした。

 

スケジュール感

春休み(2月~4月)に数学の基礎を固める!と言いつつ、4,5月にも数学引きずっていました。英語の対策で結構時間取られていましたし、新年度始まると研究室があったので大分時間少なくなったためです。なので、数学の基礎完成は正味3ヶ月くらいですかね。

 

でも数学基礎完成を春にやっていたおかげで直前はかなりスムーズに進んでいた気がします。

 

なので合計としては3ヶ月(基礎固め)+2週間弱(演習)くらいでしょうか?(本当に1ヶ月くらいで全部済ませる内部生半端ない)

 

<おすすめの参考書(数学)>

僕が使用したのは以下の通りです。常微分方程式複素関数は本当によく使いました。マセマの演習の本も線形代数など、分野によっては、購入しましたが、ほとんど1問やらなかったです。やった方がもっと確実な対策ができたのかもしれません。

 

・マセマシリーズ(()のものはほとんどやっていないのでリンク貼りません.時間が経ったら変わると思うので、版をチェックして購入してくださいね)

 ・線形代数 

Amazon.co.jp: 線形代数キャンパス・ゼミ 改訂9 : 馬場 敬之: 本

 

 ・微分積分

Amazon.co.jp: 微分積分キャンパス・ゼミ 改訂7 : 馬場 敬之: 本

 

 ・常微分方程式

常微分方程式キャンパス・ゼミ 改訂9 | 馬場敬之 |本 | 通販 | Amazon

 

 ・複素関数

Amazon.co.jp: 複素関数キャンパス・ゼミ 改訂9 : 馬場 敬之: 本

 

 ・(ラプラス変換

 ・(フーリエ解析

 

 ・確率・統計

Amazon.co.jp: 確率統計キャンパス・ゼミ 改訂7 : 馬場 敬之: 本

 

 ・(ベクトル解析)

 

・大学院入試問題シリーズ(線形代数微積微分方程式の分野は触れた気がしますが、それ以外はほとんどやらなかった。。)

 ・大学院入試問題Ⅰ(線形代数微分積分微分方程式)

演習 大学院入試問題[数学]I | 姫野 俊一, 陳 啓浩 |本 | 通販 | Amazon

 

 ・大学院入試問題Ⅱ(ラプラスフーリエ複素関数、確率統計)

演習大学院入試問題[数学]II 第3版 | 姫野 俊一, 陳 啓浩 |本 | 通販 | Amazon

 

線形代数に関しては、マセマから大学院入試問題へのステップアップとして以下のようなチャート式を使用する友人がいたので一時期これで練習しようと思った時もありました。段階として踏むのはありかもしれません。

 ・チャート式線形代数

チャート式シリーズ 大学教養 線形代数 (チャート式・シリーズ) | 加藤 文元 |本 | 通販 | Amazon

 

くらいですかね。

 

ひとまず以上です。読んでいただきありがとうございました。次回は英語について書きます。